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ディガー業務全体の注意点

ディガー業務全体の注意点

ここでは、ディガーがどんな事に気を付けながら仕事をするべきなのかを見ていきましょう。

4-1 設置・維持業務の注意点

プロデューサーの作ったパークデザインを、ディレクターが雪上車で、マスターディガーが手作業で維持していきます。
常にゲレンデに注意を払い、自分自身も滑走し、お客様の気持ちになって考え、お客様と一緒に滑ることで生の声を聞き、それらを常に現場整備に取り入れていきます。

<設置についての注意点>
○ 雪上車やバックホウなどの重機とともに作業するときは、作業範囲内とオペレーターの死角には絶対に入らないようにする
○ ゲレンデ以外の重機作業であっても、お客様の近くで作業する場合は監視を立てて作業を行う
○ 設置では広範囲にわたり作業を行うので、ゲレンデがオープンしている時間は極力避ける
○ ゲレンデオープン時間に行うときは、作業場所上部にセーフティーネットを張る等して、お客様の安全な導線を確保する
○ 雪が積もることを視野に入れる
○ ディガーの人数、作業時間、整備用具、熟練度などに基づいた管理力を考慮する

<維持についての注意点>

=雪上車=
〇 ミルでキックやナックルの角、ランディングエンドの端を削り過ぎないように注意する
○ 雪の解けた部分や削れた部分は、ブレードや、キャタピラで20%ほど崩してから成形し直す
○ あまりにも硬い氷になってしまったときは、崩して成形し直す

=手作業=
○ 設置完成後の形状をメジャーリングしておく
○ 雪の崩れた部分をならすのではなく、滑走導線外から雪を運んできて補充する

手作業はディガーの主な仕事であり、パークの最終仕上げという、とても大切な作業です。
ここを怠ると、パークのクオリティーを下げることに直結する上に、最も重要な安全性も失う事になります。
そして、手作業での技術は後に重機等に乗るようになってからも基本となることなので、しっかり習得していきましょう。

4-2 整備・管理業務の注意点

整備は、雪上車とディガーが連携して行うため、コミュニケーション不足に注意しましょう。
管理は、お客様への影響を最小限に、治安を守りながら行いましょう。

<整備についての注意点>
○ 時間を見て何からやるべきか、何を優先するかを考える
○ 雪上車やその他の機械が動いている時は絶対に近寄らない
○ 仕事の順序としては、ネットなどで作業区分を確保→重機作業→手直し作業→インクでの色つけ→バナーの設置
○ 雪上車の動きを止めないように作業区画内のポールやネットなどを前もって外しておき、雪上車が作業しない場所(リフトの支柱、建造物脇等)に移動しておく
○ 雪上車とのコミュニケーションをとる為に必ず無線を携帯する
○ 雪上車の動きをよく見ながら所要時間を見極め、それに合わせた時間配分でそれぞれのアトラクションの仕上げレベルを決める

<管理の注意点>
○ パークをオープンする時間の10分前には作業を終えるようにする
○ パークのオープン前には必ず試験滑走し異常がないかを確かめる
○ パークのオープンは、必ず “場内放送“ “ホームページ” “SNS” でお客様にお知らせする
○ パーククローズは、お客さまの流れを見て区切りのいいところでクローズする
○ パーククローズは、風と大雪への対策を万全にして、雪上車作業への引継ぎを考えたクローズ作業を行う
○ パークでの営利を目的とした撮影は、事前の許可を必要とする。
未許可の撮影現場を発見したら一声かけて許可をする 
○ パトロール中に危険箇所があれば規制し、ガスによる視界不良であればアイテムをクローズする
〇 雷が鳴り始めたら、お客様に注意を促し速やかに退避してもらう
〇 怪我人を発見した場合はパトロールへ連絡してパトロールの到着まで二次災害を防ぐ
○ パーク内のネットはお客様に危険がないように設置し、風や降雪により破損・埋没している場合は速やかに復旧させる
○ パーク内の看板は、風や降雪により破損・埋没している場合は速やかに復旧させる
〇 パーク内の看板は、風雪で看板表面に雪が付着して視認できなくなる事があるので、こまめにクリーンナップする

4-3 サービス業としての注意点

<お客様への迅速な対応>
ゲレンデを常に気に掛けることで、事故や怪我その他のトラブルにも俊敏に反応し、お客様を待たせない、悩ませない、困らせない、怯えさせない、そして安心してもらえるように努めましょう。

<ホスト・ホステスとして>
ディガーは一見怖そうに見えてしまい、お客様から声をかけるのは怖いものです。
ディガーはゲレンデのホスト・ホステスとしての意識を強く持ち、出来るだけお客様へ声をかけ、サービス精神が旺盛である事をアピールしましょう。
○ 笑顔
○ 挨拶
○ もてなし
○ 対応

<ゲレンデのクリーンナップ>
ゲレンデの巡回中に必ずといっていいほどゴミを見かけます。美しいケレンデを維持する上でも大事ですが、お客様からゲレンデ(自然)を愛するスタッフの一人であることを見てもらうためにも、率先してゲレンデのクリーンナップをしましょう。
○ 常日頃からゲレンデや施設内にあるゴミを全部拾うぐらいの心構えをもつ
○ 自分達の使うものの整理整頓をする
○ 施設内のものの整理整頓をする
○ オフシーズンのクリーンナップ活動へできる限り参加する

<お客様への気配り>
ゲレンデ内で困っているお客様を見つけたら、何に困っているのかをよく分析、ヒアリングして、ホスピタリティーを持って行動し、お客様のためを第一に考えて解決するようにしましょう。
○ 施設の使用はお客様最優先
○ 困っていそうなお客様への積極的な声掛け
○ 施設内で不便を感じたときのゲレンデへのフィードバック(上司に報告等)
○ 積極的なゲレンデチェック(現場チェック)

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